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勿体ない原稿ですから、、、、サンネット青森の根本俊雄さんの原稿「分裂から3年過ぎて」を、、、、、、ドウ云うワケだか「俊雄のつぶやき なんとなくサンネット日記」が丸ごと読めなくなっているからなんですよ。

勿体ない原稿ですから、、、、メッタにないコトと云うか初めてではないかと想うんですが、えばっちのはてなブログに、このサンネット青森の根本俊雄さんの原稿を、ご本人さんの了解を頂いたうえで、掲載することにしました。ナニが勿体ないかって、それは、是非とも読んでいただけると、分かっていただけると想うんですが、えばっちの7月2日の原稿「全国「精神病」者集団の分裂について想うこと」と併せて読んでいただけたら、更に勿体なさ、が、分かっていただけるのではないかと、、、根本さんの「分裂から3年過ぎて」が、ドンなに勿体ないコトになっちゃったかと云うと、元々掲載されていた根本さんのブログ「俊雄のつぶやき なんとなくサンネット日記」が丸ごと読めなくなっているからなんですよ。技術的問題なのか、それなら直ればいいんですが、、、それとも他の問題なのか、、とにかくともかく余りに勿体ないんで、ココに掲載させていただきました。是非とも、ご覧に為っていただけると、根本さんも、えばっちも、とってもとっても、ありがたいのです。宜しくよろしくお願いいたします。

 

2021/8/7 精神病患者会前進友の会やすらぎの里作業所

あくまでキーサン革命の鬼えばっち 江端一起

 

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分裂から3年過ぎて

 

やはり、発言しておかなければならないことは、発言しておこうと思います。全国「精神病」者集団(以下:「病」者集団)の分裂のことです。

 

「病」者集団が分裂したのは、2018年3月から5月にかけての経過でのことです。もう、3年たったことになります。このことについて、このブログで何度か述べたのですが、事情があって1年ほど前に記事を削除しました。

その後、この問題についての関係者からの意見表明があまりにも少ないように感じていました。どのような組織も、年を経るごとのメンバーの変遷や外部事情の変化は避けられず、活動の状況が大きく変わり、組織の危機をむかえることは、ままあることです。危機になるとそれまで見えなかった「本音」が良くも悪くも表面化するものですが、「ホンネとタテマエはよくあること」をそのままにしておくのではなく、言葉を尽くして考え、整理しなければなりません。

「病」者集団は任意団体ですが、精神医療の歴史のなかでは公的な面があります。これからの歴史のなかにおいても、この分裂は、これからつくられる歴史に耐えていかなければならないと思うのです。

 

2018年3月

分裂の直接的な経過は次のようなことです。

2018年3月当時、「病」者集団は何年かにわたってグループ内に混乱がありました。

打開をめざし、「病」者集団の中心的なメンバーと第三者(コーデイネーター)が参加し、話し合いがもたれました。

1980年代から長年活動してきた山本眞理さんは、名簿管理・会計管理をしていました。しかし、最近の活動実務は関口明彦さん、桐原尚之さん、山田悠平さんに移っていって、前者と後者との間には埋めがたい溝が起きていました。

打開案について、山本眞理さんたちと、関口明彦さんたちは確認書を取り交わし、署名捺印しました。その数点の打開案のなかには、互いに「2018年5月1日以降、全国『精神病』者集団の名称を自己の集団を称する名称として用いない」という合意事項がありました。そのことは、つまり別になることと名称を消滅させることへの合意でした。「本家争いはしない」という前向きな「大人の決断」です。

 

しかし、関口さんたちは依然として「病」者集団を名のっています。そこはそれなりの関口さんたちの論理があるのですが、それでは、署名捺印する、その場面での「合意」とは何だったのでしょうか。大きな疑問です。

 

山本眞理さんは、2018年3月の確認のすぐあと4月には、新組織として「精神障害者権利主張センター・絆」という名称を用いています。私は、「絆派」という言い方をします。

一方、関口さんたちが「病」者集団を名のる根拠の一つは、関口さんたちは運営委員であるということです。運営委員会=執行部であり、山本眞理さんは会員であるかもしれないが組織的には何の役もなく、「病」者集団の組織運営にはかかわっていないと主張しています。それで、私は「運営委員会派」と呼んだりします。

 

名称問題

2018年3月、合意点のひとつに、「病」者集団を互いに「名称として用いない」ということがあったのですから、これは当然、歴史にピリオドを打ち、新しい道を互いに歩みましょうという話し合いの前提であったはずです。

話し合いのテーブルに、「絆派」となる山本眞理さんは「病」者集団の名簿と会計と歴史を、テービルに差し出し、「運営委員会派」の関口さんたちは現在の活動の力を差し出したということでしょう。その場では、互いに、「病」者集団という一つの組織の両面であり、組織に影響力を持つ実力者として認め合い、それらの歴史的財産を二分して、別々の歩みを始めようとしたのではないでしょうか。

この問題についてよく知らない人は、なぜ、執行部でない山本さんが名簿や会計を一手に扱っていたのかと思うでしょう。逆に言えば、執行部である運営委員会は、なぜ名簿や会計を管理しないで、なぜ執行部として成り立つのか、ということです。

「病」者集団は、1974年に設立されたのですが、全国の地域患者会、病院患者会の連合会という組織体をめざして生まれました。そして、会則や代表をおかず、政治的には急進的であるけど、大野萌子さん(1936-2013)というカリスマ的な人物を中心に、全国規模のネットワークとしてあり続けました。

2006年頃、山本眞理さんの呼びかけで「運営委員会」を設置するのですが、日本の障害者の団体連合(JDF)が国際的な連合組織に加盟しようとしたとき、国内障害者団体に精神障害者の全国組織を欠いていると加盟条件を満たさないという事情があり、JDFから加盟を呼びかけられたようです。「病」者集団も「運営委員会」を設置することで、「普通の」団体のような意思決定組織になって、JDFに参加し、JDFも国際的な連合組織に加盟しました。

このような経過のなかで山本さんと「運営委員会派」の二重構造が生まました。

 

1970年代から2006年

(カリスマ的な人による対外調整)/(ネットワーク=統一的な組織運営はしない)

2006年から現在

(カリスマ的な人による対外調整)/(運営委員会による統治活動)/(ネットワーク)

 

でも、2018年3月、この話し合いのテーブルで話し合われた、名簿、会計、名称は、いずれも組織の財産です。選挙で必要なものは、地盤(支援者=名簿)、看板(知名度=名称)、カバン(選挙資金=会計)と言われますが、まさに社会活動するときに必要な財産なのです。

 

なぜ、「運営委員会派」は名称を使い続けられるのか

 2018年3月に「2018年5月1日以降、全国『精神病』者集団の名称を自己の集団を称する名称として用いない」と合意したのに、なぜ、名称を使い続けるのかは次のようなことがあるからだと、「運営委員会派」は主張します。(https://acppd.org/a/2417

①      話し合いに参加した運営委員3人は、「病」者集団の組織代表として参加したわけではなかった。したがって、「病」者集団が名称を変更するよう「事務的に遂行する」義務を負っただけである。

②      合意をした翌月、「絆派」は自分のニュースで「病」者集団は分裂したなどと分裂を誘導する宣伝をしたのは、合意項目の名の一つである「合意内容以外を公表しない」という点に違反している。(「病」者集団として分裂に合意しているわけではないから。)

③      5月末に「病」者集団は総会を開いたが、その総会で名称変更案は否決したので、「病」者集団としてはそのまま名称を使用することにした。

 

この態度は注目に値すると思うのです。私は「絆派」を擁護するなどという立場ではありませんが、これは異次元の態度であって、こういった主張がまかり通っていいとは思えないのです。

私たちは何かの危機に陥ったとき、その相手方と会い、打開策を見出そうとします。たいがいは、自分も損をする、相手も損をする、だけど公平に損をして、少しずつ得をとろうよと話すと思います。人生のなかではよくあるトラブルを、どう解決するのか。

ところが合意したと思った後になり、相手方が、自分は約束を守りたかったけど、自分が代表でもないし、身内が反対したら従わなければならないからね、といって約束のかなりの部分をもっていってしまった。それでは誰も騙されたと思います。それで気になるのです。

 

 

削除した記事の一つが(2018年6月3日)「ネット魚拓」として残っていました。

https://megalodon.jp/2018-0620-0159-15/www.npo-sannet.jp/blog/?p=3554

 

 

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