なぜ「働かない権利」なのか-地を這う病者のアルバイト・仕事歴から
⑦とあるお寺の寺男
昼食付一日行って三千円、でも、和尚さんも坊守さんも、おんなじテーブルで、おんなじものを食べさせてくれた。庭掃除、枝打ち、お寺のイベントの手伝い、穴掘り、溝掃除、なんでもやった。
病院の外勤作業の一環だった。
通リハとか外勤作業とか、働かせるための、福祉的医療的モロモロをこしらえるのはいいけれど、ジッサイそういうので働いてみると、これは、体のいい、障害者を低賃金労働させて、ヒトの嫌がることをさせようというコトなんですがね。実は、そう、寺男と云うのは「世間様が避けたがる」といったものに深く拘わるような側面があるのです。だから、和尚さんと寺男で、セットという、シーンが、有るような無いような……。意味わかりますかね?
まぁ、でも、ここの和尚さんたちとしては、お寺という場で、精神病患者さんの社会復帰に役立つのなら……、という気持ちが強かったと想う。そこは、想いに邪さが無いだけ、マシダツタとは想うが。だからたまに、本堂で座禅を組ませてくれたこともあった。実務としては、なかなかに、寺男というのはタイヘンなナンデモ屋で。タイヘンでしたよ。穴掘り系がキツかったかな。それと、竹林の管理がね。お寺のイベントというか、その準備作業というのは、本当にイロイロあるので、ケッコウ忙しかった。しかも、和尚さんは単発で仕事を言いつけるものだから、今やっていることがお寺のイベント準備なのか、土建的なものなのか、庭師的なものなのか、よくわからないままやっていたので、後から考えれば、ずいぶんとチグハグなシゴトぶりだっかもしれないなぁー。
入院中の外勤作業だったんですから、クスリを隠れて飲む必要はなかったはずなのに、庭での作業中に飲んでいましたね。
精神病患者会前進友の会やすらぎの里作業所
あくまでキーサン革命の鬼えばっち 江端一起
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