なぜ「働かない権利」なのか-地を這う病者のアルバイト・仕事歴から
ホントタイヘン。夏草の一番刈、二番刈、雪おこし用の縄のボッカ、枝打ち、除伐、間伐、危ない作業だった。
カンカン照りの中、ヘルメット被って、刈払機での夏草刈りというのは、本当に過酷だった。刈払機のエンジン熱をもって、熱いなんてものじゃナカッタ。ガソリン入れるときにしくじって、一台爆発させてシマッタ。危ないんだよね、機械止めないで、ガソリン入れちゃうから。ちょっとした小さな爆発でした。怪我しなかったのが幸いだった。
枝打ちは、あの高さまで、地下足袋装着の爪とベルトのロープで登っていく、小型チェーンソーをたすき掛けして登っていく……怖い仕事だった。刈払機と、チェーンソーの事故も、何回か見たが、壮絶だった。林業での事故は、凄まじいモノです。チェーンソーで手を切った場面を見たけれど、アレは、酷かった。血だけじゃなく肉片も飛び散って、ソコラじゅう血だらけになった。刈払機では、あの事故は、本当にもうちょっとで、腕が切断されていただろうと想う。鉈の事故もあった。鉈で斬ると、ソレは切るといより、ドンときてパックリと皮膚が割れて、血が噴き出すという感じで、それも、恐ろしい怪我に繋がっていました。
おっちゃんらの鉈の研ぎ方も凄いもので、鉈を研ぐのに、二時間も三時間もかけて、研いでいましたね。切れモノを使う人は、研ぎ方も、凄いです。教えてもらったけれど、ボクは、なかなか上手く研げなかったなぁ。
そう、それで、ここのオッサンらの喧嘩は、鉈が出た。しかも、仕事が終わったら、帰りの車の中で、一升瓶が積んであって、それラッパ飲みしながら喧嘩が始まった、スズメバチとマムシは、日常茶飯事、クマにも出会ったことがある。
奥越地帯でのこの仕事、季節労働、ということです。豪雪地帯ですから、ツマリ冬場は失業するということなんです。大体、四月から十一月までの労働ですから。季節労働というのもタイヘンですよ。冬場はシゴトが無くなっちゃうんだから、本当に。
そうそう、ムカシは、親方の名前で、小林組とか大林組といった単位でシゴトをしていたのですが、ココも近代化の波に洗われたのか、「組」という名称ではなく「労務班」という名目になったようでした。、親方のことは、班長と呼び、小林班とか大林班とかいう呼び名にせよとなって、スグのようだったようで、親方たちが、ブゥブゥ言うてました。結局おっちゃんらは「組」と、呼び続けていました。ボクたちも、親方だの組だのと、言うてましたタ。
クスリは、離れてシゴトしているもんで、谷間に入った時や、目立たない場所で刈払機を振っているときに、急いで飲み下していた。水筒は、いつも腰にぶら下げていたから、ヨカッタ。
精神病患者会前進友の会やすらぎの里作業所
あくまでキーサン革命の鬼えばっち 江端一起
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