なぜ「働かない権利」なのか-地を這う病者のアルバイト・仕事歴から
⑪某建設会社のアルバイトという名目の実は、
立ちんぼで発掘現場
ここで、〝えばっち〟こと江端一起が、ジッサイにやってきた仕事、労働、、特に発狂後にした、就労や労働と称するものから、「働かない権利」「反社会復帰」を、叫ぶんでみたい。ほんまタイヘンやったんやから。反社会復帰ナンデスよ。リクツじゃないんですよ。
社会に対して、精神病患者が復帰したいような社会なのかどうなのかを、まずは突きつけるのです。それが先です。それが先じゃないのか。
⑪某建設会社のアルバイトという名目の実は、
立ちんぼで発掘現場
ユンボーやらブルトーザーやらが置いてあるトコで、朝まだ暗いうちから、ドラム缶に廃材を突っ込んで、ボウボウ火を焚いて暖を取って、立って待っているんですよ。すると、手配師のおっちゃんらが、近づいてきて、ぼくには、「あんちゃん、まだ若そうやし、工事現場やのうて発掘現場にまわしたろ」と言われて、発掘現場の飯場へ連れていかれた。
飯場のおっさんらの喧嘩が大変。それと、ツルハシの担当が大変。ヤサしい刷毛ばっか持ってたら、おっちゃんらに睨まれるから、自主的にツルハシやら剣ズコやらを取りにいかないとアカン……」若いのは。
飯場は二階建てのプレハブで、一階が現場の作業員(労務者)、二階は先生達だった。ほんとに、上下に別れていた。考古学のセンセイやら遺物やらは二階で、下に、15、6人ほどの労務者である。労働者とは言わない、労務者でアッタ。
ここのおっちゃんらに、ドヤ生活というものを実地で教えてもらった。というか、見せてもらったというか。仕事終わって帰ってきたら、あの小さな窓口に向かって一列に並ぶのである。黙々と並ぶのである。あの窓口のおばちゃんは無愛想なのであった。
みんな会社に借金をこしらえていたので、窓口でも貰えるお金なんて、こずかい程度でしたよ。1500円から3000円くらいの間かな。一万円から7500円位のシゴトしていて、なんでソレだけしかもらえないかと言うと、ソコが立ちんぼのドヤ生活の恐ろしさと言うか、仕組みなんですよ、どう、説明したらよいのかな。誰か、うまいことこのドヤという、ほんまもんの直接的な詐欺的搾取の仕組み、簡単に、説明してくれませんかね。
とにかく雨が降って仕事が休みでも、ドヤ代は取られるのですから……。あの当時で、三畳ぐらいのドヤで、風呂に入って、夕食朝食代、飯場での弁当代なんかは、入っていたか、別料金だったか、それに、電気代やクーラー代なども別にとられていたのかな。併せて毎日三千円から四千円くらいじゃなかったやろか。そうすると、お盆やお正月、怪我や病気や雨なんかで仕事が出来なかったとしても、毎日の三千円から四千円位のドヤ代はかかるわけだから、それで、会社に借金が出来ていく、というコトになってしまう。おっちゃんらが、一日八千円、九千円、一万円の仕事をしてきても、窓口では二千円ぐらいしか渡してもらえない仕組みが、分かりますかね。
でも、これでも、まだマシな方みたいだったんですよ。おっちゃんらから、アソコは酷かったという話を聞いていたけれど、それはそれは、本当に、タコ部屋というか、奴隷小屋の見張りがやくざで、逃げ出そうとしたヤロウが、殺されたんじゃなかろうか、というハナシだったんですから。そういったトコロを脱走してきた、というようななオッチャンらのようでした。
そういったわけで、飯場での喧嘩は、タイヘンでした。二階の考古学センセイ達は、モチロン我関せずでしたね。この上下というか、二階と一階の関係といううかも、ナカナカにオモシロイものがありました。本当に中卒のオッチャンらと、大学出のセンセイ様たちは、階級と云うか階層というか、文化というか、本当にチガッてた。ジッサイに一階と二階のチガイというわけだった。巨大ライン工場でも感じたことだが、世の中は、本当に労務者階層とホワイトカラー階層は別物だ、というコトが、実感できました。
飯場の便所で、便所グスリを決めてました。プレハブの酷い便所だった。
精神病患者会前進友の会やすらぎの里作業所
あくまでキーサン革命の鬼えばっち 江端一起
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